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  • ​歯科医院への緊急受診の目安と母と子のデンタルケアについて(May 29, 2020)

歯科用X線

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、歯科医院は一時的に閉鎖されていて、現在もなおモントリオール市内では歯科医院の一般診療再開が難しいとされています。しかし、緊急事態の場合は対応可能となっている歯科医院が多いので、我慢せずに歯科医院に連絡しましょう。

 

〇歯科の緊急事態の判断基準

判断基準としては、ドラッグストアで購入できる鎮痛剤ではコントロールできないほどの痛み、腫れ、長時間持続する出血、事故等が含まれます。見てもらった方が安心だと思った場合は、歯科医院のホームページにアクセスし、緊急時の対応を受け付けているかを確認して記載されている連絡先に電話やメールで症状を伝えましょう。歯科医は緊急事態かどうか判断し、必要ならば予約をいれてくれます。

 

〇虫歯があるように感じたときは、どうしたらいいですか?

痛みが敏感でない場合は歯磨き、デンタルフロスでセルフケアをしてください。甘いものや酸味の強いものの飲食は控えましょう。

 

〇緊急事態にならないために日々どのようにケアをしたら良いですか?

歯を健康に保つために、食後の歯磨きとリステインなどの洗口剤を使用するようにしましょう。1日中自宅にいると、間食回数の増加や食事の時間が不規則になる恐れがあります。食べ物が長時間口の中に入っていると虫歯や歯周炎のリスクが高くなってしまいます。

 

〇妊婦さんへ

悪阻で歯磨きが難しい方や食事・間食回数の多い方は、うがいや洗口剤の回数を増やすことがオススメです。また、ヘッドの小さい歯ブラシを使うことで悪阻中も歯が磨きやすくなります。海外で売られている歯ブラシはヘッドが大きいものが多いので、子供用の歯ブラシを使ってみましょう。

妊娠中はホルモンバランスの関係で歯肉炎リスクが高くなります。なるべく口の中を清潔に保つように心掛けましょう。歯茎が普段よりも弱くなっているので、歯を磨く時は優しい力で磨きましょう。

 

〇お子さんのいる方へ

乳歯や生えたばかりの大人の歯(永久歯)も、エナメル質(歯の表面の本来硬い層)が薄く、柔らかく弱いので虫歯になるリスクがとても高いです。お子さんの歯を守るために虫歯になりにくい生活習慣を身につけましょう。

 

-お子さんを虫歯から守る5つのポイント-

1. 毎日歯磨きを欠かさないようにしましょう

  • お子さんが10歳になるまでは大人が仕上げ磨きをしてあげてください。

  • 寝る前は特に念入りに、歯の溝や歯の裏側、歯と歯のすき間にも注意して磨きましょう。

  • 1歳以下のお子さんは口が小さいため歯が磨きにくく、またなかなか歯を磨かせてくれないでしょう。

2. 飲み物はジュースを控え、水やお茶にしましょう。

3. おやつは糖質の少ないものにし、おやつの時間を決めましょう。

4. 食事や間食を長時間食べさせないようにしましょう。

5. ぶくぶくうがいができるようになるまでは、子供用の歯磨き粉を使用しましょう。

  • 大人と同じ歯磨き粉は、体内に高濃度のフッ素が入ってしまう恐れがあるので控えましょう。

 

 

 

志賀 柚子 (Yuko Shiga)

 

梅林真由美 (Mayumi Umebayashi)

Postdoctoral fellow in Craniofacial tissue engineering and stem cell laboratory,

Faculty of Dentistry, McGill University

Postdoctoral fellow at Division of Pediatric Orthopedics,

Shriners Hospital for Children, McGill University

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