COVID-19と妊産婦について
COVID19と妊産婦(2020年4月27日版)
妊産婦さんも、COVID19はとても心配されていると思います。
現状では、まとまった資料は少なく、分からないことだらけなのですが、日本語の資料も少しですがあります。Web資料としては、厚生労働省と日本産科婦人科学会が出しております。
http://www.jsog.or.jp/modules/jsogpolicy/index.php?content_id=10
未だ妊産婦への影響、胎児、新生児への影響が分からないこともあり、不妊治療を専門とする、日本生殖医学会は4月1日に声明を出しております。基本的には、不妊治療の延期を考慮して下さいという内容です。http://www.jsrm.or.jp/announce/187.pdf
また、妊産婦さんと治療薬に関する件は、速報版ですが、以下になります。http://www.jsog.or.jp/modules/news_m/index.php?content_id=779
日本では、感染地域にばらつきがありますが、里帰り分娩をされる患者さんには、早めに里帰りをして頂き、2週間自宅待機して頂いてから妊婦健診の受診をお勧めしています。
また、COVID19感染中か感染疑いの状況下で分娩となる場合には、帝王切開をしている病院が多いです。妊婦健診への家族の参加、立ち合い分娩、入院中の面会、全てにおいて禁止している病院がほとんどになります。
COVID19について分からないことがまだまだあり、ご心配になることが多いと思います。医療界の対応も徐々に変化すると思いますが、現状は上記のようになります。
皆さまとこの災禍を乗り切れればいいなと思っているところです。
羽田智則
Tomonori Hada M.D
倉敷成人病センター
人材教育開発センター センター長
産科婦人科