モントリオールでの留学を振り返って

April 5, 2017

Montreal Heart Institute

Postdoctoral fellowship

祖父江 嘉洋

 

2015年4月より2年間、モントリオール心臓研究所(Dr. Stanley Nattel師事)にて博士研究員として基礎研究をおこないました。もともと僕自身は循環器医師として診療・研究に携わっており、臨床研究でイタリアの別のラボへ留学することを考えていました。そのボスが日本の学会へ招聘者として参加予定であり、会う予定でしたが、諸事情により訪日されませんでした。そんな最中、現在のボスから、日本人の医師を博士研究員として探している、基礎研究の経験がないことは問題ないから来ないかという話を頂きました。基礎研究を初めて海外でやることに不安はありましたが、これも“縁”と思い、思い切って飛び込んでみることにしました。そして2015年4月からモントリオールでの留学生活が始めることになりました。しかし生活を海外で始めることに加え、初めて行う基礎研究をすべて英語で行うことは非常に大変でした。更に僕が行うVivoの研究をやっているメンバーはラボの中に一人もいませんでした。一人で模索しながら行うことになりましたが、基礎研究は奥が深く、正直2年間と限られた時間で結果がでるかどうかは分からず、ストレスがかかる毎日を送ることになりました。正直言って、後悔を感じた事は何度もあり、辛くて苦しい生活でしたが、ラボのメンバーは毎日、僕が孤立しないように話しかけてくれました。さらにアカデミー会を通して知り合ったメンバーと一緒に週末は家族とともに旅行やバーベキューへ出かけました。おかげでストレスのかかる生活には変わりませんでしたが、2年間を楽しく充実したものにすることができました。研究に関しては、心房細動に関する基礎研究を4つ行いました。2つはCompany projectのため僕自身が公表することはできませんが、自分自身のprojectを今後、帰国後にまとめることになると思います。

モントリオールへ留学して本当に良かったと思います。僕自身、基礎研究に携わることにより、研究者としてステップアップできたと思います。子供たちは海外で、宗教・言葉・出身国・食事・肌の色が違う子供と一緒に生活することで、お互いに尊敬し、生活することを覚え、そして英語で会話できるようにもなりました。そして何より、日本ではこれまで持てなかった家族で一緒に過ごす時間を多く持つことができました。充実したモントリオールでの生活は一重に、アカデミー会を通して知り合うことができた先生方とそのご家族のおかげだと感謝しております。アカデミー会を設立いただいたHenry柴田先生に厚く御礼を申し上げるとともに、この会がこれかもモントリオールにくる研究者の生活・研究の一助となり、今後、益々発展していくことを祈念しております。

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